2011年03月28日

マリア・カラスに出会った

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先日、例によって散歩に出てギャラリーをのぞいたら、珍しいギリシャの現代美術がてんじされていた。ジョージ・ハディミカリス(1954−)という人。作品は病院というタイトルで、病院というのは外から一歩中に踏み入れると、社会のおかしな空間がある。というもので、写真で見るように、四角の筒の端からのぞくと、病院の長ーい廊下が復元されている。人が居て、一人だったり、グループだったり、二人で語り合っていたり。実に病院の廊下は不思議な所だ。そこで、展開される病院社会が、そういえば不思議な、不思議な世界だ。

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そして土曜日、スイスアルプスのムニョーネに登った。1465mの山小屋にたどり着いた。ドイツでビールと肉で体重が増えた体には、こたえた。小屋の近くに標識があり、これから先、いろんなところに行く行先と時間が書いてある。その中にブルーの標識があって、下にその解説があった。ブルー標識はプロ用だ。氷の道もある。そして自己責任だよ。そして面白いのは、高所恐怖でめまいがする人はダメとある。そうか、実は私はその気がある。片側が断崖絶壁の細い道を歩くときは、なるべく下を見ないようにして歩いている。たぶんではなくて、確実に自分は、高所恐怖でめまいがする病気?なのだ。これを克服しないかぎり、ブルーの標識の山には登れない。まあ、それ以前に体重を減らすことが先決だけど。

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そして、今日、ナビリオの骨董市に行ったら、何とマリア・カラスのLP3枚組が9ユーロだという。箱の表紙にはカラスの若い頃の写真があった。早速、調べてみると、これは1953年の「椿姫」全曲録音で、カラス全盛期のものだ。これはたぶん1993年の復刻版だけど、どんなにお金を出しても手に入るものではない。こんな出会いがあるのだ、と思う。でも、LP再生機器は所有していないので聞くことできないが、お宝にはちがいない。
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2010年10月13日

ショパン・シューマンの音楽祭

ショパン・シューマン音楽祭のオープニングの演奏会が行われた。ショパンFryderyk Schopin(1810-1849)、シューマンRobert Schumann(1810-1856)は、生誕から200年になる。この年の前後で、メンデルスゾーン、リストが誕生している。まさに、ロマン派の時代の幕開けとなる。それを記念して、ミラノのG.ヴェルディ・コンセルヴァトリオでは、音楽祭を開く。演奏は、主に在籍している学生やOB達だ。
まあ、とにかく200年も前に作られた曲を、いまだに演奏したり、聴いたりするのは、不思議といえば不思議。だから、クラシックというのだろうか。
この演奏会に、2年ほど前から知り合いの森田Morita Yoshufumiさんがショパンを弾く。何度か、彼の演奏会を聞いたが、昨晩の演奏はこれまでになく、すばらしい出来だった。最近コンクールで、一等だった、ということを聞いた。一流の演奏家として国際的に活躍する日が近いと思った。
この日、演奏した人すべてが良いわけではなかった。勝手にというか個人的に、☆を付けてみた。そしてひとこと余分なコメントも。入場無料のため、早めに出かけたので、前から3列目で、各演奏者の撮影ができた。有料だと、こういう席は、私は坐る事が出来ない。

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Mozart:トリオ、ゆったりとやさしく、途中ねむくなった。☆☆半

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Bellini,Donizetti:Kim Je Niソプラノ、キムさんの歌は歌詞がはっきり聞き取れ、美しいソプラノを楽しむことが出来た。☆☆☆☆

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Copin:Maria Clementi,こんなにやさしくゆったりのショパンもめずらしい。☆☆

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Chopin:Morita Yoshinfumi,ドラマティックで、輝く音からショパンの肉声が聞こえた。☆☆☆☆

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Chopin:Chiara Burattiniチェロ、Moritaピアノ、チェロの演奏の記憶がない。☆☆

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Giacomo Meyerbeer:Dario Battagliaテノール、大きな声だった。☆☆半

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Chopin:Luca Burattoピアノ、楽しいショパンだった。☆☆☆
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2010年09月21日

アンコールの無い現代音楽会

このMITO音楽祭のおかげで、現代音楽のコンサートを立て続けに聴くことが出来た。
最初は、テアトロ・エルフォ・プッチーニで、小編成のアンサンブル、その次は、ミラノオーディトリウムで、ライのオーケストラ、三番目はピッコロ・テアトロで、アンサンブル・モダーンの演奏だった。
どこも、招待作曲家のHelmut Lachenmann(1935-)(最初の動画)とWolfgang Rihm(1952-)(次の動画)の二人で、演奏されたのも彼らの曲だった。イタリアでは、この機会を逃したら現代音楽を聴く機会はあまりない。では、どんなだったかって?それはそれなりに違った意味で楽しむことが出来た。
最初のラーフェンマンの曲は、演奏が非常に変わっていた。楽器を普通に演奏するのではなく、少しばかり違っている。例えば、バイオリンは本来の弦ではなくて、コマの前で引いたり、はじいたり。あまりにも弦を酷使するので、演奏途中で切れてしまい、動画では、平然と演奏途中で取り替える場面がある。クラリネットは、スースーと音を出さない。時にはリード部分を取って、吹いたり、平手で打って、ぽんぽん、といわせる。最高に面白かったのは、ピアニストが口にへらのようなものくわえて、演奏する。ときどき、そのへらで、ピアノの弦をはじく。そして、トランペットやバスーンが、ピアノに近づき、ピアノの弦のある内側に向かってプ〜と吹く。その後に、演奏者とは別の人がピアノを大きな普段は大きく開いているフタを開けたり閉めたりして、ピアノの音を変えようとしていた。すべてがこんな調子だった。
リームの曲は、演奏は普通だけど、リズム、メロディーがなく、音の羅列だ。打楽器や管楽器が多用され、どことなく、他の音楽を連想させる。インドネシアのガムランやニッポンの太鼓のようだ。全く新しいものをつくるのは難しい。
ミラノのオーディトリウムでの演奏会(最初の動画)には、巨匠ピアニストのポリーニや、美術評論家のドルフレスを、会場で見かけた。
とにかく、現代音楽を楽しむことが出来た。ただ、現代音楽の演奏会では、どんなに拍手をしても、アンコールが無い、ということ、がわかった。



タグ:現代音楽
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2010年09月13日

幻想交響曲を聴いた

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いまMITOという音楽祭が開かれている。その中でも、私は最も良いと思われる演奏会に行った。会場はコンセルヴァトーレ。イギリスのフィルファーモニア・オーケストラPhilharmonia Orchestraで、指揮者はエサ・ピッカ・サロネンEsa-Pekka Salonenでフィンランドの人で、売れているらしい。

最初に感動したのは、コンサートでこんなフル編成にお目にかかったことはあまり無い。そう100人くらいはいるだろうか。曲目も気に入った。
Modesto Musorgskij(1839-1881)
・Una notte sul Monte Calvoはげ山の一夜
Bela Bartok(1881-1945)
・Il mandarino neraviglioso
Hector Berlioz(1803-1869)
・Symphonie Fantastique幻想交響曲

もちろん最後の幻想交響曲がメインの演奏だ。アーティストの死の間際に見た回想、夢、イメージがさまざまと現れて、音楽で感情や情景を表現できるきわみを聞いた感じだ。それほどまでに美しい音だった。もしこれを、イタリアのムーティの指揮だと、もっと重々しく、ゆったりと荘厳になるに違いない。それが、このエサ・ピッカの指揮では、軽く、さわやかで、軽快で、少し間違うと、ムードミュージックになりかねないくらい、心地よかった。なんとも、ベルリオーズの音の描写に聞き入ってしまった。
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2010年09月09日

MITOミラノ・トリノ音楽祭

ミラノに帰ってすこしボートしていたかったけど、いろいろなことが。役所、歯医者、出張、連絡とかいろいろだった。毎年9月は音楽祭MITOがある。ミラノとトリノの共同企画で、現代音楽からクラシックまで1ヶ月間盛りだくさんだ。カタログを見ると、今年はトルコの音楽とショパン・シューマン生誕200年の特集らしい。
早速今日は、サンバビラ教会で、バッハのオルガンの音楽会が開かれた。実は、イタリアではバッハはあんまり演奏されない。どうも、オルガンにしてもダイナミックではなく、イタリアの作曲家の方がオルガン曲についてはうまいと思う。
演奏会が終わったら、外は集中豪雨で、教会のなかで雨宿り。

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