2009年06月26日

進化論発端のダーウインのメモ

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イタリアの銀行がどんなに機能していないかを知っていただきたい。昨日、900ユーロの小切手を受け取った。普通は銀行に持って行って換金するのが常識と思うだろうが、そうではない。小切手を発行銀行の支店に持っていった。換金をお願いします。そうしたら、出来ませんという。ええ、では発行元の銀行に行けばいいの?この場合、身分証明書が二つ必要です、と言う。ええ、なぜ二つ?ほとんど論理的に意味不明。パスポートしかない。滞在許可書(顔写真も付いている)はどう?それは身分証明ではありません。だったら、私が持っている郵便貯金の口座に預けると、換金できるという。それで郵便局に行って、お願いしたら、実働7日間後、つまり10日後に現金になります、と言う答えだった。
いろいろ考えた、なぜこうなのか?それは、銀行がコンピュータ化されていないから?小切手が本物かニセモノかを判断できない。サインが本人のものかどうかが確認できない。と言う理由だと思う。イタリアは預金者が少ないから、そこまで投資できないというのが実情だろうか?もう少し進化してほしい。

と言うわけではないが、ダーウイン1808−2009の展覧会を見に行った。子供の頃、ビーグル号の話を読んだ記憶があった。この展覧会は、ダーウインCharles Robert Darwin(1809-1882)がどのようにして、進化論を築いていったかを説明し、この理論は今世紀でも引き継がれ、新しい科学によっても、立証されていることが語られている。改めて驚いたのは、ダーウインは、1838年から5年間かけて南半球を旅行して、ガラパゴスをはじめ島ごとに動物の違いに気付き、環境が生物に与える影響を知ることとなり、やがては進化論の基礎を築く。そのほとんどが、科学的な手段を持たないで、ただただ観察だけで、後世に残る仕事をしたのだった。観察がすべてだった。このことは、大変な勇気を与えてくれる。何も手段を持たない私にとって、ダーウイン先生から学ぶことは大きい。展覧会の途中で出合った、ダーウインの進化論の発端となったメモを見た。全ての生物は、ひとつのツリーで結ばれている。AとBは親戚関係、BとCは近い関係、BとDはもはや違った関係ということがメモられている。すべては、ここから始まっている。
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2008年06月27日

SANTA GIULIA MUSEUM

別に私はミュージアムが好きというわけではありません。今日はブレシャの工場に行きました。夕方8時30分ころまで外が明るいので、ついついブレシャの街をうろうろしてしまい、このサンタ・ジュリア・ミュージアムに迷い込んだというわけです。

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いままで、このミュージアム周辺の地区に、中世の町並みがこんなに残っているのを知りませんでした。道が曲がりくねり、家並みも低く、外壁が石で築かれています。このミュージアムから見た眺めは、もと修道院だったころ、修道士達が見た景色ときっと同じなんだろうなーと。

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このミュージアムは、中世のロンゴバルド時代(8世紀)に建った修道院をそのまま使っています。また、その下にはローマ時代の住宅の遺跡があり、中世から古代ローマ時代まで、この建物の中で見ることができます。こんなに広く、建築的にも優れています。私はこれまで、こんなに豊かな、美しいミュージアムを見たことがありません。写真はカーテンごしに光があふれる中庭です。

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これは、勝利の女神Vittoria Alataです。紀元後1世紀頃のブロンズ像です。古代ローマ時代のブレシャの神殿に安置されていたものです。完全な形で残っているのは珍しいそうです。はじめはギリシャのヴィーナスが、ローマ時代に羽根をつけ、勝利の女神になったという説明です。ローマ人は、戦争がいつも頭にあって、戦争に勝利することから離れることができなかったのでしょうか?

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これは、9世紀頃の十字架Croce di re Desiderioです。一見の価値があります。周辺には、カメオや宝石がちりばめられ、すでにこの時代から、イタリアには高い技術と美的なデザインのジュエリーがあったんだ。カメオだって。この十字架が置かれているインテリアのセンスも何となく現代に引き継がれているような気がします。

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ミュージアムのなかに、修道院に下から、古代ローマ時代の住宅遺跡を見ることができます。モザイクもすばらしいのですが、その遺跡と地続きで、庭があります。暗いなかにぽっかりとあいた外がとても新鮮でした。
http://www.bresciamusei.com/
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2008年06月07日

カスティリオーニ・ミュージアム

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ミラノには、いろんなすばらしいものがたくさんあります。ワイン、イタリア料理、ファッションそしてデザインです。どれも私の趣味にぴったりなので、これからはもっと力を入れていこうと考えています。また、ブログも100回近くなり、自己紹介が必要かなーと思い始めたときに、ちょうどよい写真がとれましたので、掲載させていただくことにしました。相当にオジサンですが、イは欲しくないので、オジサンで通させていただきます。名前はO.Akiraと申します。日本での生活を終え、いまミラノで暮らしています。

写真は、カスティリオーニ・ミュージアム(Studio Museo Achille Castiglioni)で撮影していただきました.。ミュージアムの中では写真撮影は禁止ですが、1枚だけ、本人の写真はプライベートということでお許しをいただきました。
カスティリオーニさんは、2002年にお亡くなり、その後、彼のアトリエはミュージアムになりました。トリエンナーレの分館という扱いです。電話で予約して、12時に行きました。そうしたら、カスティリオーニの娘さんと奥さんが、案内をしていただけました。何というしあわせでしょうか。
いろんなものを見せたいただき、大家のデザインの種明かしをいくつかしていただきました。例えば、自転車のサドルをポールにつけたイス、トラクターの座をイスにしたもの、折りたたみのコップを照明器具に応用したものなど、すべてすでにあるものを別の用途に使ってデザインしています。昔からあった道具、田舎で使われていた道具、特殊用途の道具、例えばバラのとげを取るハサミ、さまざまなイス、めがねなどたくさんのコレクションがありました。多くはデザインされていない、アノニマスなものです。そこから新しいモダンなデザインを作り出したのです。
1960年代にイタリアを代表するデザインとして、フィアットの500、オリベッティのタイプライター、そしてカスティリオーニのサンルッカというソファが選ばれました。
猫が好きで、タバコが好きで、ユーモアたっぷりの人だったようです。

チケット、問合せ先:トリエンナーレLa triennale di Milano
http://www.achillecastiglioni.it
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2008年06月06日

デザインミュージアム

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イタリアデザインとは何か?確かにイタリアのデザインは、モダンデザインのなかでもバウハウス系のシンプルですっきりしたものではないような気がする。ちよっとアート的で泥臭く、ある意味ではイタリア人のように濃いいデザインなのです。こんな問いに答えてくれるのが、トリエンナーレの中に最近作られたデザインミュージアムDesign Museumなのです。
展示は、7つのテーマに分けられています。映像と物とが一体になった、新しい展示のスタイルです。分かりやすくて、納得です。では、7つのテーマをご紹介しましょう。

1.劇場的なデザイン
デザインの主な対象は、住まいの中にあります。で、デザイナーは住宅を劇場の舞台のように見立てます。ですから、デザインされたものは、劇場の舞台を構成する大道具、小道具のようです。デザインの劇場性とでもいいましょうか。展示されているのは、巨大なランプ、カラフルな書棚など。一番上の写真。

2.偉大なボルゲーゼ・聖なるぜいたくなデザイン
なにせイタリアデザインは、お金持ちのためのものです。宝石だって、家具だって。ぜいたくだからこそ出来たデザインです。隣でカッシーナの家具の展示がありましたが、まさにカッシーナのお客さんはぜいたくなデザインが好みなのでしょう。

3.ダイナミックなデザイン
車やスクーター、自転車まで。未来主義の権化。常に変わり続ける未来のデザイン。

4.精神的な光のデザイン
照明デザインのことです。照明器具から発する光はイタリアの伝統的な精神のあらわれです。照明の展示は貧弱でした。

5.デモクラシーのデザイン
つまり、近代のインダストリーは、小さく、折りたため、洗える製品を生み出しました。プラスチック、カラフル、重ねられ、しかも低価格な商品です。まさにデモクラシーが求めたデザインです。つまり、プロダクトの世界のこと。

6.スーパーコンフォート
イタリアのここち良さ、コンフォートは機能的というよりは、ユートピアを表現したものです。ソファーやイスが宙に浮いていたり、異常に細かったり、きゃしゃだったり、必要以上にかっこよかったり、これらはすべてスーパーコンフォートなのです。ですから、壊れたり、すわりごこちが悪くても許されるのでしょうか?

7.偉大なシンプルなデザイン
イタリアモダンデザインの最も特徴的なのは、このシンプルさです。でもこれは単なるシンプルではなく、イタリアの素朴な、地方の文化がもとになっています。とくに農村的なポピュラーなものから多くのことを学んでいます。モダンデザインのシンプルさは、イタリアデザインでは、シンプルな中にもイタリア的な濃いものが織り込まれています。代表的なデザイナーは、Enzo Mari,Bruno Munari,Achille Castiglioni,Ettore Sottsassたちです。



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2008年03月31日

現代美術館

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例の「公園とい名の公園(giardini pubbliic)」の通りをはさんで向かいに現代美術館(padiglione d'arte contemporanea)があります。私は、ときどき様子を見に行きます。入場料は6ユーロで、安くはありませんが、展覧会のレベルは納得できるものです。現代美術は、イタリア人にとってはそれほど特別なものではなく、興味さえあれば気軽に訪れます。今日は日曜日ですので、公園に来たついでに。

ここの展覧会は、常設展は無く常に特別展となっています。今回はウィトキン(Joel Peter Witkin)とサウデク(Jan Saudek)という人の写真作家の展示です。ウィトキンは1939年生まれ、メキシコで活躍しています。単なる写真じゃなく、撮った写真をコラージュや写真技法で加工して、非日常的な世界をつくり出しています。サウデクは1935年、プラハの生まれです。こちらは、多くは女性の裸体が被写体で、演技と美しい背景がみどころです。
どちらの作家も、肉体、神話、死、エロティシズムがテーマとなっていて、肉体、裸体はユニバーサルだといいますが、私はそうは思いませんした。やはり、ヨーロッパの世界ではそうかもしれませんが、外の世界では、もっと違うのではと、思ったりしました。
posted by perabita at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ミュージアム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする