2010年11月28日

ミラノに帰った

nipponryokou.jpg

ミラノに帰った。相変わらず雨だ。地中海性気候で、秋に雨が降り、来年の春の新緑のために植物はエネルギーを蓄える。街は、すでにクリスマス商戦の準備が整って、ブエノスアイレスの大通りは、デコレーションが空中に並んでいた。たぶん、今晩あたりから点灯するのだろう。
さて、旅はどうだったかって。今回は、たくさんの人達にお会いできて幸せだった。亀山の工場では、一緒にがんばっている人達にも会うことができた。愉菜ちゃんのお父さんのお父さんにお会いして、楽しいお話と、偶然の出会いに盛り上がった。昔、勤めていた同僚たちとも、私がダシになって、たくさん集まり、お互い元気なことと変わっていないことを確認した。幸せなニッポンの旅だった。

ニッポンはどうだったかって。
街を歩いてみて、ひとつのことが気になった。トウキョウの都心をいろんなことで、歩いた。これまでになく、マップを片手に地下鉄にも乗った。そこで、気になったのが、団塊の世代らしき人たちをたくさん見かけた、ことだった。そして、イタリアの同年代の人たちに比べて、あまり幸せそうな顔をしていなかったことだ。イタリア人は、たとえどんなことがあっても、生活を楽しむ天才だ。でもニッポンの街で見た人たちは、どことなく疲れていて、人生の競争の果てにまだまだ行き着いていないぞ、という不満の顔つきのように見えた。まだまだ満足を手に入れることができない、というのが本音なのだろうか。
posted by perabita at 18:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ニッポン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月24日

ガイジンが見たTokyo

akiba1.jpg

akiba2.jpg

akiba3.jpg

akiba4.jpg

akiba5.jpg

akiba6.jpg

akiba7.jpg

東京にもどって来た。私のようなガイジンが、東京に来たら、どこに行くのだろうか。気のなるところは三つあった。
一つは秋葉原。ここは世界でも有名、ハイテクニッポンだから、パソコン、デジカメは当然のこと。でも、ミラノで買うのとあまり価格の差はないように見えた。私は、今回はIBMを通販で購入してある。その他、いろいろ見るのが楽しかった。安い、山用の双眼鏡を購入した。3980円也。
そして、次が、ラーメンだ。ミラノに居て、すし、日本食はあんまり不自由ない。唯一、食べたくなるのは、ラーメンだ。しかもこってり味のラーメンは、ニッポンでしか味わえない。品川の駅近くに、ラーメン店が集まったところがあった。おいしい。大盛800円也。
そして、最後は、ニッポンの伝統だ。私は、30年位前、品川の街道街を調べたことがあった。その当時は、まだ品川宿場の木造家屋が多く残っていて、当時すでに下宿屋に転用されていた遊郭が残っていた。廊下が一間もあって、かつては、おいらんがすれ違って、ライバルをにらみつけていたのだろうか。そして、当時、江戸東京博物館の仕事をしていて、小金井公園にたてもの園を計画中だった。その移築候補に、この明治初期の江戸のなごりがあるしもたやを挙げていた。建築史の大御所の太田博太郎先生に見てもらったりした。よかった、まだ、現存していた。
とうことで、昨日一日、ガイジンとして、東京のパワーを確認できた。
ラベル:Tokyo ラーメン
posted by perabita at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ニッポン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月19日

ふるさとの街

moriyama1.jpg

ちゃんとした美術教育を受けていない人たちの展覧会がパリで行われていて、この滋賀県から多くの出品があったというニュースを聞いた。私の母も同じだ。もう何年も前から絵を描いている。お土産は、いつもミラノのブレーラにある画材店で一番良い絵筆を買って帰る。テンという動物の毛で出来ている。この筆は描きやすい、上等やで、とアヤコ画伯はつぶやく。お土産としては小さくて軽くてありがたいけど、高い。母は、自分の才能は自分で発見してきた。誰かにいわれたものではない。自己流だけど自分でそれを楽しむことを知っている。私は、そういう母をいつもうらやましく思う。

moriyama2.jpg

moriyama3.jpg

moriyama4.jpg

moriyama5.jpg

moriyama6.jpg

moriyama7.jpg

ところで、今日はふるさとの街を歩いた。久しぶりの小春日よりで、街は光に照らされていた。守山宿は、中仙道の一つの宿で、いまでも古い宿場の町並みがわずかばかり残っている。京から1日歩いて、はじめて泊まる宿場だ。その宿場町には、もう都会にはないような店が今も営業している。瀬戸物屋。結納グッズの紙屋。だんごや。せんべいや。まんじゆうや。そして酒屋だ。この酒屋、あれでやめた宇野宗助元首相の店で、最近まで酒を作っていたが、やめて、古い家屋を市の施設として使うらしい。市は、古い町並み再生に動いていて、将来は人に来てもらえる守山宿にしたいそうだ。良いことだ。もみじごしの光が目にしみた。
ラベル:守山宿
posted by perabita at 16:27| Comment(2) | TrackBack(0) | ニッポン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月18日

ふるさとの山川とグランドゴルフ

くにに来て、運動不足にならないために、自分の家から見える近江富士といわれる三上山に向けて散歩することにした。
母に三上山ミカミサンに登るぞと、言ったら、熊が出るぞ、というおどし。ウソではないらしい。この母、歯医者に通っていて、入れ歯はいやだから固定にしろとか、痛いのはいやだとか、今日は看護婦が型取りに失敗したとか、わがまま言いたい放題。亡くなった夫、私の父が、良かったから苦労したことが無いという。歯がなおったら、また元気になるに違いない。

mikami1.jpg

mikami2.jpg

mikami3.jpg

mikami4.jpg

mikami5.jpg

mikami6.jpg

三上山のふもとに着いた。そこには三上神社がある。この神社はかなり古く、立て看板には、2千2百年前からというオーバーな表示があった。そうしたら、古代ローマ時代の頃にはあって、中世、ルネッサンスと経緯して今に至っている。ニッポン式で言うと、この時代はまだ古墳時代の前で、弥生の神々がいっぱい居た頃だろうか?証明できないから多少のウソも許されると思ってのことだろうか。
神社本殿の建物は、鎌倉時代、14世紀の初めに建設され、日本の建築美を誇っている。ニッポンの建築美は、屋根のおおらかな曲線、木組みの精巧な仕事、シンメトリーの構成と、どこをとってもすばらしい。そこには少しもウソが無い。

mikami7.jpg

mikami8.jpg

三上山は、三上神社のご神体だという。標高432メートルで、やさしい大和風なかたちをしている。しかし、このご神体の裾には工場がたくさんある。景観もへったくれもない。先日、車で大阪から奈良盆地を横断して三重に行った。その、盆地の高速道路の周辺にはたくさんの工場が集中していた。ニッポンの心のふるさとは、白い工場の建物で見る影も無いランドスケープとなっていた。まるで、上海郊外の風景とあまりかわらない。

mikami9.jpg

mikami10.jpg

三上山からの帰りは、野洲川の岸を通って帰った。途中、たくさんのお年寄りがプレイをしていた。私は、てっきりゲートボールかのように見えたが、ゴルフのようにも見えた。そのスポーツ何というの?と聞いたら、オバ(ア)さんがグランド・ゴルフと言うのだよ。いかにも、ゲートボールじゃあないのだ、と言わんばかりだった。確かに、広いところで、ハンマーのようなもので打っていた。帰って、母に、グランド・ボールは楽しそうだったよ、してみたら、と言ったら。私は、そんなヒマは無いのだよ、と言うお答えだった。お花、お茶、油絵描き、ピアノと、趣味満載の日々らしい。ふーん。
posted by perabita at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ニッポン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月16日

気配と礼のやさしい国

kuni1.jpg

kuni2.jpg

kuni3.jpg

kuni4.jpg

今日は、東京から滋賀県のくに帰る移動日だ。だが、その前に役所に行かなければならない。役所に行って、書類を受け取って、封筒に入れてポストに投函する。しかし、この茶封筒にはノリがついていない。役所のカウンター付近で、ノリは無いか、セロファンテープは無いかと、うろうろしていると、カウンターの中に居る中年の女性職員が、どうぞこれをお使い下さいと、スティックノリを差し出した。ええ、私がノリを探しているを察してのことだ。気配だ。あり得ない。イタリアだと、相手が何を求めているのが想像できても、こちらから、ペンを貸してください、といわなければ、貸してくれない。しかも、使い終わったらもどせよ、と付け加わる。これが普通だ。ミラノの地下鉄でも、チケット売り場で、1ユーロ出せば、チケット一枚が欲しいのだなと、当然分るはずなのに、何?と聞く。発音が悪いと聞き直す。
渋谷駅のホームで、立ち食いソバを食べた。自動販売機のチケットには、うどん・そば、となっている。なのに、券を差し出すと、そばですね、という。なぜわかった?
東京駅では、外人カップルの後を、大きなスーツケースの山を、若い女性が押している。たぶん、ホテルに行くのだろうけど、こんな風景は、ヨーロッパでは見られない。
APECの警戒中、ラフな風体の外人が、警官に職務質問されていた。あやしそうにみえたのか。上手な日本語で、抵抗しているのが聞こえた。私は、ミラノでもラフな格好だけど、職務質問は受けたことが無い。スコットランドでは、似た情景を見たことがあるけれど。
新幹線に乗った。そうしたら、車掌が、一礼をしてから入ってくる。この礼はいったい誰に、何を意味してのことだろうか?車両から出て行くときも一礼。ますます不明だ。
ニッポンはすばらしい国だ。相手の気持ちを思いやって、言わなくても、してくれる。イタリアでは、分ってても、相手に言葉を要求する。相手の意思を確認する。
どっちが、良いか、当然ニッポンだ。しかし、これは平和な時に限る。非常時だと、黙っていると強制される。怪しいと逮捕される。礼の無いやつとして軽蔑される。
電車からは、昔住んでいた大垣と現在の守山のやさしい風景が見えた。
ラベル:気配
posted by perabita at 06:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ニッポン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする