2011年05月06日

ナポレオンの中庭

はじめて手にした身分証明書を、最初に使用したのは地下鉄、トラム(路面電車)、バスの定期を購入することだった。
家を出て、郵便局で用事を済ませ、ドーモ広場の地下の定期販売所まで行き、散歩した。歩いた順に写真を撮った。歩いて気になる対象にカメラを向ける。一連の写真は組で、つながりがある。その時々の情景を刷り取った。私の知り合いは、あなたはねらって写真をとっているのですね、と私に行った。そうかなと思う。私は、カメラをかまえて、じっと待っていたりしない。ファインダーをのぞくのと、シャッターを切るのとはほぼ同時で、待っていても数秒だ。

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家を出た。夕方の太陽がまぶしく、サングラスがなければ歩けない。郵便局に向かった。途中のスポーツショップには、親子のたくましいマネキンが太陽に向かって立っていた。近くの郵便局に行くには、この通路を通る。空き店舗が多く、さびれている。そのなかに武士道という名のあやしいショップがある。外からは暗幕で閉じられて何も見えないが、そのネオン看板だけがいつも赤く光っている。

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定期を購入して、ドーモ広場から南に向かって歩いた。途中の交差点では、きれいにお化粧をしたレディが自転車で通り過ぎた。そこに、なんと日の丸を見た。たぶん、何かの路面電車の標識なのであろう。よかった、私はまだニッポン人であることを忘れてはいない。そして、ゴッタルド通りを歩いた。そうだ、今晩と明日のパンの購入を思いついた。プーリア風の表が硬く、中はしっとりしたパンを見つけ、早速味見をして、満足。ドアの下から夕日がのぞいている。中庭にフラーと入った。この中庭には、小さな職人さんの店やバス、キッチンの店があって、自由に立ち入ることができる。古い扉や階段がある。奥の庭には、ポプラのような大木があった。犬を連れた人は、この中庭は歴史的に由緒があって、あのナポレオンが、立ち寄ってこの泉で顔を洗い、この木をたたえた、という。そういう記録が残っている。後で調べたら、ナポレオンはミラノに、1796年の5月に来ている。今から214年前のこの季節に、ここの水で喉をうるおしたのだ。そして、中庭を後にして、あの交差点に通りかかたら、今度は下着の女性が、ねそべっていた。
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2011年04月28日

ミラノ市長選

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この5月の15、16日にミラノの市長選挙がある。現市長は、写真のレティツィア・モラッティだ。モラッティ市長は、1949年生まれで、ミラノきっての名家の出身で、家は保険会社を経営、結婚した相手は石油企業を経営する富豪。いとこはインテルサッカーチームの代表。モラッティ市長は、市長になる前は、ライTVの代表だった。まあ、どこからどこまで名家のお嬢様で、美人で、世の中にはこういう人がいるのだなー、と感心。もちろん、再選確実だ。
ところで、新聞には、ミラノの名士、作家、教育、商店経営、DJなどさまざまな人たち10人に、選挙にあたってミラノに何が必要か、と聞いた記事があった。面白そうな意見というよりは、どんな問題があるのか拾ってみた。
ミラノAler(建設公団)の再建、チャイナタウン、公共の緑、品位と清潔、予防策として若者のためのプロジェクト、貧困層に対する援助、連帯、夜暗い街に照明を、日曜に店を開ける、老人介護と保育園、駐車違反、歴史的な商店と職人の保護、現代美術館、郊外に文化を、郊外の違反建築の取り壊し、大学生の寮、スモッグ郊外、など。
もちろん、これ以外に交通、住宅、公害、緑などの問題はすべての人が指摘している。しかし緊急な課題は、若者と老人に対する援助、郊外住宅地の荒廃と再建といったところか。ちなみに、モラッティ市長の選挙ポスターには、郊外住宅街に警官のパトロールを増やす、と書いてある。
タグ:ミラノ市長
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2010年12月09日

クリスマスの夜の散歩

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今年のクリスマスでにぎわう街の様子はどうだろうかと、祭日の夜、歩いてみた。初めに行ったのは、コルソコモ通りだ。今年の飾りつけは、夜に浮かぶ雲だった。照明がふわーとした感じでなかなか好感がもてる。そしていつものSozzaniギャラリーに寄ってみた。「明日の写真家たちの今日:reGeneration2」というタイトルで、21世紀に活躍するであろう若い写真家たちの展覧会だ。私が気に入った写真はこれで、夜の海岸で昼間の海と太陽を忘れたような静かな海岸を見つめる一人の男。ほかにも、人形のような家族写真とか不思議な風景写真とか、ちょっと変な現実が映し出されていた。

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次に行ったのは、ミラノの運河地帯、ナビリオ。今年は例年とおなじような飾りつけだが、運河の水の中に照明を入れて、幻想的な演出をしている。ミラノ市全体に、照明の展覧会が行われ、夜を演出している。昨年よりはうまくなったような気がする。いつもは、アイスクリームを売る店が、冬場はクレープを売っている。なんとヌテッラのクレープで、最初の一口は良かったが、このひつこさにはまいった。3ユーロ也。

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そして、最終目的地は、もちろんドーモ広場だ。今年は、1900年美術館がオープンして、これまでになく広場はにぎわっている。ドーモの前にはいつもの高ーいクリスマスツリーがある。だがその下には、なんとティファニーの売店があるではないか。そうか、スポンサーなのだ。流行のアクササリーを見たが、なぜ鍵のネックレスなのか?この鍵で私の心の扉をあけてくれー、という意味なのか?わからなかった。そうして、ガラリーに行ったら、中央にいつもの電飾だ。でも、その下に下がっているハートにはスワロスキーの名前が。このブランドクリスマスにはあっちこっちで装飾を見せているが、今年はティファニーに負けてしまった、のだ。このところ、ミラノ市は、財政難のためか、スポンサーを上手に活用することを覚えた。もちろんこの照明のショーもたくさんのメーカーの協力で成り立っている。悪いことではないが、度が過ぎると、身を売り渡してしまうことになりかねない、と思うけど。
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2010年11月10日

新都心の砂漠化

昨日、今日と足の筋肉が痛い。階段を降りるときが最もつらい。でも、次の山を考えて、私のアパートの実質5階の階段を昇り降りすることにした。体重も減らさなければ、リュックの荷物だけではない、自分の分の方が問題だ。何とか10キロ減量したい。と考えながら、アイスクリームを食べてしまった。
明日から、ニッポンだ。1年半ぶりのニッポンに帰る。2週間と数日、滞在する。帰るたびに自分がもうニッポン人でなくなっているのを、気がつかないことが恐ろしい。

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今日はミラノの都心を右往左往していて、市が、新しく建設中の開発地のランドスケープのコンペの展覧会をしているのにお目にかかった。そして、イギリスのグスソン・ポーターというグループが賞を獲得した。コンセプトは、ミラノの周辺環境として、山と平野のミクロコスモスを実現したい、というもの。つまり、ロンバル州のミニ版を実現したいというもの。絵が描かれているが、森の方から眺めると芝で、人たちが話していたり、歩いていたりで、いかにもイギリスの公園の風景画が描かれている。でも、私が見る限り、この絵はウソである。こんなに芝の面積は無く、森も奥行きがなくお粗末なものだ。こんなことは、模型や図面を見れば明白で、まさか審査員がだまされたということはないだろうけど。コンセプトもいかにもゴマすりで、どこが山で、どこが平野なのか?この新しい都心は何のために、誰のために、何を作ったのか全く不明なのに、さらに庭園計画がうまく行くはずが無い。建物が巨大でインパクトがあるのに、なぜかランドスケープの計画は控えめで、普通すぎるのが理解できない。他の、案も同じことがいえる。建物と同じくらい植栽計画にもインパクトがあれば、少しは面白みがあるのだけれど、想像力の欠如としか言えない。2015年に完成したら、誰もが新都心の砂漠化に気がつくだろう。
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2010年09月28日

MILANO LOVES FASHON

今日は久しぶりに出張で、湖が近くにある工場に行った。その帰りに、ブリティシュカウンセルという去年通った英語学校に寄った。今年も行くか?どうするか、と思って、テストを受けてみた。エディンバラにも行ったし、さぞかし上達したのではと、勝手に思い込んでいたら、試験結果は中級の中で、少しもうまくなっていない。がっかりだ。英語の文法はさておき、話す、聞くは、そう簡単にはいかないことが分っただけでもいいか?また、中の中を地道(こんな字だったか)にするのが、正解かもしれない。英語にかぎったことではないけど。

今、ファッション・ウイークらしい。街中がにぎわっているので、昨日の日曜日に散歩に出た。ミラノは、インダストリーはイマイチだけど、このファッションという第3次産業で息をつないでいる。ミラノが戦後どうだったか?もっと考えてみたい。ある意味で、ポスト・インダストリーという観点からは、ニッポンなんかより先を行っているのかもしれない。

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サン・フェデーレ教会の上空の雲は秋色。

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ドーモ広場には、MILANO LOVES FASHONと書いてある。人々はこれから開かれるファッションショウーの方向を見ている。私は見ないで帰ったけど。

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ドルチェ・ガバーナのマネキンは、絞首刑になる人にかぶせさせる目隠しがあった。袋に名前があったけど、絞首刑を待つモデルだろうか?

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ゴム長だって、こんなにかっこいい。

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これはジョルジョ・アルマーニの店先でたむろするイケ面店員たち。

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なぜか、今年のアルマーニは、スキャンダルの多いナオミ・キャンベルが主役になっている。

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Tシャツにナオミさんのヌード写真はいかが?店内には、どうも本人がいるらしい。店先にたくさんの人だかりがあった。私もそのなかの一人。もちろんナオミさんには会わないで帰った。
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