
この4月にイタリアは総選挙があり、政治的風景ががらりと変わりました。いままでコミュニストが政権を握っていたのですが、一転、チェントロデストラ(右派)になりました。先週のローマ市長選でも、右です。ミラノはもっと前から右ですけど。
この右が勝利するために、相当前から、マスコミ操作が行われていたと、私は見ています。その一つに、イタリア人の所得についての記事は、キャンペーンと言って良いほど、マスコミをさわがしました。TVでは、所得が少なくて食べられない人の話が、涙ながらに共感を呼びました。いま考えるとうその演出なのでは?
3月12日の新聞記事のタイトルは、「イタリアの所得の順位は、ギリシャ、スペインの後です」。これはかなりショックだった様です。イタリア人にとって、夏のバカンスは、どこで過ごすかは、ある意味で、ステータスなのです。お金のある人は、外国に出かけます。無い人でも、少し前までは、ギリシャかスペインに行くよ、と言えたのです。なぜって、イタリアよりも物価が安く、夏季休暇に最適で、ちよっぴり優越感にもひたることができたのです。
イタリアの後は、ポルトガル、チェコ、ポーランドともう後がありません。先進国のなかで、最下位になってしまいました。
平均年収(家族ではなく単身で)が1万2千946ユーロ、円換算で約214万円程度です。月あたり1000ユーロくらいです。私の知っている工場でも、工場労働者が月あたり1400ユーロの所得と言っていました。これから、税金を引くと、やっとたべていけるのかなーという額です。
でも、イタリアには、おいしいワインとチーズ、オリーブや、美しい田園や、ファッション、クラシックな絵画、音楽、最先端のデザインなど、生きていくのに必要なものはたっぷりそろっています。
お金があっても貧しい国はいくらもあります。お金がなくても豊かな国はそんなにはありません。
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Giuliano Cardella
