

前から、考えていたことを実行する。たいしたことではない。本格的なカレーを作ってみたいと思った。ときにはカレーが食べたくなる。それには、カレーになるスパイスを手に入れる必要がある。
私が住んでいるところから、ミラノ中央駅まで歩いて15分くらいだ。その途中、インド人が昔から、たぶん住んでいる地域がある。その辺りには、カレーのテイクアウトやインドレストランがやたらと多い。きっと、本格的なスパイスが手に入るに違いない。
バングラディッシュと書かれた店に入る。肉屋も兼ねていて、どぎつい色の香辛料やクッキー、お茶、調味料にまじって、カレースパイスがあった。当たり前ですよね。チリパウダー、ターメリック、クミンパウダー、それにコリアンダーだ。このコリアンダーはとくに大事で、カレーに味をつける主役だ。そのコリアンダー、粉もあったが、種の状態のものがあった。ニッポンでは、入手できなかった幻の種だ。バングラディッシュの店員さんと冗談を言いながら、満足して帰った。
今日は、材料がそろわないので、カレーづくりは次回ということで、野菜カレーのレシピを書いておくね。このレシピ、2002年に、下北沢で知り合ったバングラディッシュのハルクさんから、教わった。彼はニッポンで20年働いて2千万円をためて故国に帰った。
「野菜カレーのレシピ」
カレーに向く野菜は、ジガイモ、玉ねぎ、かぼちゃ、なす、ズッキーニ、きゅうり、キャベツ、ほうれん草、トマト(青いほうが良い)。キャベツかほうれん草はどちらかが必要。下線の野菜は、あった方がよい。野菜なら何でもOKで、意外なものがおいしいことを、発見できる。
@野菜をおおまか、大きめにざっくり切る。
A大き目の鍋に入れる。
B4スパイスを入れる。
チリパウダー 大さじ4分の1(からさに応じて)
ターメリック 大さじ2分の1
コリアンダー 大さじ1または1.5
クミンパウダー 大さじ1または1.5
サラダ油をなみなみ(カップ1程度)を入れ、これに塩を大さじ1弱(最初は少なめにして)で、最後に追加して味を調整する。すべてを、手でかき混ぜ、スパイスがまんべんなくまぶすように野菜をかき混ぜる。
C水を野菜と同じように、ひたひたに注ぐ。
D沸騰するまでフタをして強火で煮る。ときどきかき混ぜる。
E沸騰したら、フタを取って、煮る。野菜が柔らかく、水が少なめになったら出来上がり。水気が大目でもOK。塩を調整する。全工程30〜40分ほど。そこに、えび(むき)または、とりを入れると味が増す。