2010年08月31日

ウエストンの写真展


weston1.gif


エディンバラのフェスティバルは演劇が中心のようで、世界最大の演劇祭となっている。世界中の劇団が集まって、公演する。それと一緒に、アートも集まってたくさんの展覧会が行われた。その中で、気になったのが、このエドワード・ウエストンEdward Weston(1886-1958)の写真展だ。
ウエストンは、アメリカの初期の写真家だ。写真が絵の模倣であった頃から写真を撮っている。そして、写真だけの独自の表現を、自らはじめる。いわばモダンな写真表現といえる。ウエストンは多くは静物Still lifeを撮り、そのキュビクルな造形を発見した。当時のヨーロッパはキュービズムが盛んであった。この写真は、1930年に撮られたピーマンだ。光のトーンとその形状はとてもピーマンには見えない。このとき、写真にしかできない表現方法を発見したのではないだろうか?ピーマンではない別の造形だ。
ウエストンは、8×10インチのフィルムの大きな写真機を使っていた。それなのに、展示されている写真はどれも小さく、そのフィルムの4分の一ぐらいの大きさ写真だった。小さい写真だから近づいて集中できるということがあるのか?小さいほうが世界を表現しやすいのか?私にはとても意味のある写真展だった。
posted by perabita at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | エディンバラ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月30日

夏のなごり

今日は日曜日。すこし風邪気味で、遠出はしないで、近所を散歩することにした。道路を挟んで、向こう側は住宅街だ。たぶん、エディンバラでは最も古く、たぶん並木の育ち具合からして100年以上は経っている。18世紀末か、今世紀初めの住宅街だ。そして、エディンバラ一番の高級住宅街と思われる。大きな住宅が立ち並ぶ。そこで出合った光景。

nagori1.jpg

通りを歩いていたら、風船に小さなパンを結んで飛ばそうとしている。どうも小鳥のえさなのではないかと思うけど。何なの?

nagori2.jpg

nagori3.jpg

はじめて歩く通りだから何があるか分らない。マーケットと矢印があってので、のぞいた。そうしたらビオの食品店だった。閉店間際だったので長居はできなかたが、おいしいものがたくさんあるような感じだ。私は、アッサムティとパンを買った。締めて4ポンド。パンは食べたらスーゴクおいしかった。ここスコットランドで、おいしいものに出会えなかったけど、あと1週間、この店に通えば何とかなるかも?

nagori4.jpg

イギリスの家は、玄関前に庭がある。表札は家に玄関にある。だから、だれでもが玄関までは入っても良いようだ。たぶん、知人か郵便配達かセールスマン?はだいじょうぶ。そして、庭に面して居間や書斎が面している。そしてその窓にはカーテンがない。どの家も。日よけはあっても視線をふさぐカーテンは無い。それは、「私の家はオープンで、だれでもウエルカムですよ」、という意味だと思われる。イギリスではそういうポーズが大切で、ニッポン流にいえば見栄にあたる。本心は、決してそうではない、と思うけど。そして、どの家にも玄関の上に、泥棒よけとして、警備会社のマークの入った箱が取り付けてある。まあ、そこまでして、見栄をはるのかと思うけど。

nagori5.jpg

nagori6.jpg

nagori7.jpg

この家は売り家だった。3寝室の庭付きの豪邸。サンルームもある。しかも売れました。

nagori8.jpg

途中、クリケットをしている人たちが居た。広大な芝の上で、ぜいたくなスポーツだ。

nagori9.jpg

nagori10.jpg

イギリス人は教会に行かない。昨年、教会に入ったらミサが始まったけど、イギリス人夫妻に私一人で、気まずい思いをした。だから今回は教会には入っていない。でも、ニッポンと同じように死んだら、お世話になるし、お墓も必要だ。

nagori11.jpg

公園に来てしまった。このグループが円く囲んで、中央から煙が出ている。マリファナを吸っているのではない。夏のなごりのバーべキューBBQをしているのだ。

nagori12.jpg

公園の一角がゴルフ場になっている。本当に。

nagori13.jpg

nagori14.jpg

太陽の光が、もう秋だと告げている。雲はこれまでの夏の雲ではない。夏がなごりおしい。私の部屋では寒くて、今日から、ついに電気式ヒーターのスイッチを入れた。
posted by perabita at 07:45| Comment(0) | TrackBack(0) | エディンバラ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月29日

人工物が無いホーリールート公園

holyroot1.jpg

holyroot2.jpg

holyroot3.jpg

holyroot4.jpg

holyroot5.jpg

holyroot6.jpg

holyroot7.jpg

holyroo8.jpg

holyroot8.jpg

holyroot9.jpg

holyroot10.jpg

holyroot11.jpg

holyroot12.jpg

holyroot13.jpg





ニッポンやミラノはまだ残暑だというのに、このエディンバラでは、秋を通り越して冬に向かおうとしている。吹く風が冷たい。そろそろコートの季節だ。

そんなときに、私が住んでいる寮の裏山に登ろうと思いついた。一枚目の写真のように小山がそびえる。2枚目は中腹に登って、学生寮を見た。建物群がそれで、2000人?位の学生が生活する団地だ。その裏山はホーリールートHolyrootと言って、標高251メートルの小山だ。火山活動の結果できた断崖絶壁で、その反対側は草原になっている。この草原にはいろんな鳥や植物があって、なんとすばらしいことか。一番よかったことは、人工物がほとんど無かったことだ。掲示板だって、許可なしにがけに登ってはいけない。危険。という表示と、この周囲には鳥が巣をつくっているので、気をつけること。という2枚の看板を見ただけ。断崖絶壁には柵も無い。落ちたらそれは自己責任。そして、公園だけどベンチひとつ無い。もちろん便所も。これだけ徹底的に自然のままなのに感動。草原を歩いていると、たぶん何百年前の人々もおなじ景色を見て歩いたのだろうと、想像できる。

山の上では人々はいろんな行動に出る。いきなりオペラのアリアを歌う人。両手を広げて絶壁に立つ人。抱き合う人。様々だ。街中にこんな自然を守ってきたエディンバラの人々を尊敬したい。
posted by perabita at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | エディンバラ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月28日

復活するトラム

tram1.jpg

tram2.jpg

tram3.jpg

tram4.jpg

毎日疲れる。理由は簡単、どこにいくにもバスか歩きだからだ。このエディンバラは人口47万人で、スコットランドではグラスゴーの次の都市で、イギリス全体でも中都市の部類に入る。それなのに主要交通手段はバス。グラスゴーには地下鉄があるが、ここには無い。私が住むことになったら、一番初めに買うのは自転車だ。しかもこの坂道を登るには軽い競争用の値段の高ーい自転車が必要になる。バス路線はきめ細かく走っていているが、うまく行っていない。街中では混むし、なかなか時間通りバスが来ない。

昨日の新聞に、エディンバラのトラム(路面電車)の計画が進んでいるが、道路の下に埋まっている通信ケーブルが障害になっている。そのケーブルを移設するのに予定の予算600万ポンドではカバーできない。といった記事が載っていた。どうも、これは予想外のことだったらしい。そう、市のサイトによると、トラムは2012年の完成予定。エディンバラ空港から都心まで、そして港までの路線を建設中。だという。完成は遅れて2014年、あるいは2915年とも言われている。最初の写真は工事中。

1920年には、4枚目の写真で見るように、電気のしかも2階建てのトラムが走っていた。さすが、産業革命の国だけあって、たぶん、世界一進んでいた。そのトラムは1956年に廃止され、ロティアン会社のバスが一手に引き受け、現在にいたっている。

でもバスには将来性がない。それに排気ガス問題もある。トラムだと大量に人を運ぶことが出来る。3階建てのバスは想像できない。地下鉄よりもローコストということで、最近ヨーロッパのでは見直されて、ミラノでも新しい3,4両の大きなトラムが走るようになってきた。空気も汚さない。郊外への交通手段には最適だ。連日経済危機で、予算カットが言われているなか、トラム建設計画は難航しているが、将来に向けての期待がかかっている。
ラベル:トラム 路面電車
posted by perabita at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | エディンバラ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月27日

ニッポンは亜熱帯だった

botanic1.jpg

botanic2.jpg

botanic3.jpg

botanic4.jpg

botanic5.jpg

botanic6.jpg

botanic7.jpg

私は植物については、わずかな知識しかない。したがって、その植物がたくさん植わっている植物園なぞには決して行く勇気がない。行っても、木や花の名前を知らないから、少しも面白くない。
でも、このエディンバラには由緒あるロイヤル・ボタニック・ガーデンというのがある。それは、1670年に設立され、1820年にこの場所に植物園が生まれた。およそ1万5千の植物が世界中から集められた。というのだ。たぶん、イギリスの各地の植民地から珍しい植物を採取してきたに違いない。だったら、ロイヤルというから、イギリス人の植物にたいする見識を知りたいと思って行った。

その植物園のメインの建物はグラスハウスといって、ヴィクトリア様式で1834年に建設され、1858年にオープンしている。メインはトロピカル、熱帯の植物園という。
入場料4ポンドを払って、入った。熱帯独特のむっとする湿気と気温が高い。そして見たものはシダの林だ。その葉の下のほうにはコケが幹に繁殖していて、土や石には苔むしている。その苔の状態は、あたかも京都の苔寺状態だ。そのシダについては、熱帯のジャングルを想定しているから、ニッポンのものより大きく、育っている。が、沖縄あたりに行けば見つかるようなものだ。
そして、次の部屋には、池があって、ハスと水草(ひし?)があった。ハスは、奈良のため池にあるような感じで、水草は少し大きいが、どこに池にも繁殖しているものだ。
なつかしいニッポンに出合ったような気がした。そうか、ニッポンは亜熱帯なのだ。いままで、亜熱帯というのは学校で習ったけど、少しもピンと来なかった。どうしてニッポンが亜熱帯なのかを、はじめて知った。確かに、熱帯地域の植物がほとんどニッポンには普通に見られる。ここに来て、はじめて知った。植物園では、ほとんど見たことのある植物ばかりで、少しも珍しくなかった。
帰りにここのガーデンで、アフタヌーンティをラズベリーとチョコレートのクッキーと一緒にいただいた。ニッポンが亜熱帯だったことを改めて思い返した。
posted by perabita at 05:16| Comment(2) | TrackBack(0) | エディンバラ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする