2010年04月29日

セピア色のヴェネツィア

パドヴァで打合せがあったので、せっかくだからヴェネツィアに行った。これまでに何度かここに来たけど、やはりヴェネツィアは普通の都市ではない。すべてが現実離れをしていて、ここを歩くと、夢の世界をさまよっているような感じがする。
海とも河ともいえる運河とその水辺。まわりの建物が写りこんでゆらゆらゆれている。遠くのトルコの海から吹いてきた風も、なまあたたかく、不穏な雰囲気をかもしだしている。ゴンドラだって、どこかに行くためのものではなく、ゆったりとした時間を費やすためのものだ。行った日は、曇っていて、なおさらヴェネツィアの雲は昼間なのに幻想的なやさしい光と影で広場の人々や建物の彫刻を映し出す。なにから何までイメージの中の出来事で、遠い記憶も、セピア色にかすんで見える

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2010年04月28日

水と光の風景(サローネ2010)

サローネでは様々な風景に出会う。なかでも、今年の一番は、水のデザインが展示に加わったことだ。
これまで水は、主にシャワーのたれ流しの状態で、それに、光で色をつけるのがせいぜいだった。普通のシャワーだったのが、数年前から滝のように流れる水に変わり、そして帯状に流れるものとなった。少しは、節水のことも考えたらどうかと、いつも思っていた。ただ、グロエというメーカーだけは、老舗だけあって、シャワーの水に空気の泡を入れることで、節水に努めていた。これ以外は全く見当たらなく、最近では浪(費)水になっている。時代の流れとは逆だ。
そんななかで、シャワーの水口をコンピュータ制御することで、水で絵や文字を描くことが出来る水の展示がはじめて登場した。たくさんの人が見とれていた。これまで展示デザインでは、光が主役だったのに、水が加わった感じだ。
今年のサローネの風景は、ミラノ大学の中庭でいつもの展示で行脚は終わりとなった。来年に、新しいサローネの風景の出現に期待したい。

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2010年04月26日

骨董市の奇妙なもの

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今日は月の最後の日曜日だったから、ナビリオの運河沿いで、骨董市が開かれている。もう何度も行っているので、今日は奇妙なものを発見するように努めた。だいたい、骨董は好きだけど、あんまりにも多種多様で、見ていると目がくらくらする。様々な時代と、様々な人たちの、様々な用途を一度にいくつも目にすると、めまいを起こしてしまうのだ。そんな中で、ええ、というものを探してみた。

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はじめは、どうも、医者の手術用具のようだ。でも、木の箱で、こんなので手術されたらいっぺんに菌がまわって、お亡くなりなるのは確実。だったら、動物解剖用なのかもしれない。わからない?

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つぎに、これはもっと謎のもの。これは、人の口を拘束するものなのか?あんまりしゃべるから口ふさぎ?それとも、これをはめたら、食事ができないから拷問用?あるいは、覆面用のマスク?あごの形から女性用?

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これはスカッキのこまで、こんなにデザインされていたら、楽しいけど、一体このコマは、騎士なのか、王様なのか?判別できるのだろうか?

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これは、中身が入ったタバコ、調べてみると1930年から40年に売られていた、フランスミリタリーのもの。後に、今もあるゴロワーズになるらしい。もし、私が喫煙者だったら、買って一服していたに違いない。

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これもフランスのもので、お菓子、クッキーの型らしい。こんなデザインのクッキーがあったら、その美しい模様に惚れて、たくさん買ったに違いない。さすがヨーロッパ、日本のせんべいとは一味違う。

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最後は、オリーブの種抜き。確かに、オリーブの種はじやま者、簡単に取り去る道具が必要なのはもっともだ。これを見て、その用途がわかるのは相当な食いしん坊。
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2010年04月25日

スタンレー・キューブリックの写真展

サローネが終わりミラノはまた、いつものミラノにもどった。フェアーは跡かたも無く片づけられ、夢のあとのような感じが残っている。また、来年まで、あのはなやかな雰囲気を待たなければいけない。サローネ中の写真もまだ残っているので、後日掲載の予定。

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今日は、映画監督で有名なキューブリックの、若い頃の写真展を見た。スタンレー・キューブリックStanley Kubrick(1928-1999)はアメリカ生まれで、イギリスに住んだ映画監督。代表作は「時計じかけのオレンジ」、「2001年宇宙の旅」、「フルメタルジャケット」などで、私は若い頃に見た記憶がある。その彼が、17歳の時、アメリカの写真雑誌ルックLOOK に雇われて、1945年から1950年の間に撮った写真の展覧会だ。この当時の写真は、この10年間くらい前に発見された。まだ、映画を作る前の、若い頃の仕事だ。

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どの写真も、雑誌掲載のために、人を雇って、ポーズをとって、撮影している。この当時の雑誌には、このような物語風の写真に、文字で解説や物語が書かれていて、写真物語あるいは写真漫画風なものがあった。ある意味で、三面風な趣向というか、絵と文字の組み合わせで、分りやすい大人の絵本と言ってもよい。
その物語は、靴磨きの少年、警察物語、有名大学、サーカス、売り出しの女優、デキシーランドジャズといったものだ。きわめてアメリカの日常が中心の話題だ。17歳のキュブリックは、たぶん映画のシーンの修行をこれでしたに違いない。すでに天才的な映画作りの手法を身につけようとしていた。そして、このシリーズのなかで、ポルトガルを旅行したときの写真シリーズがあった。異国情緒の雰囲気を、女性のシルエットとその背景のなかで伝えていた。20歳の時の作品とは思えない写真家としての成長を見ることができる。
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2010年04月22日

ニッポン勢(サローネ2010)

今年のサローネのニッポン企業はどうだったか?正直言って、昨年とあまり変わってはいなかった。各企業のお家の事情もあるのだろうけど、もう少し展示のアイディアが欲しいと思う。サローネに参加しています、というニッポン向けのPRのためではなくて、世界に向けて、自分の考えや生きかたを披露するのも、良いのではないだろうか?私は、展示が良かったかどうかは、子供に聞くのが一番良いと思っている。楽しく、面白い展示は、子供たちが展示のなかで遊んでいる。そういう展示が、たくさん見られることを期待したい。来年こそは、見た後で、良い展示だったなー、と思えるものが欲しい。
今年は、パナソニック、Toto、東芝、キャノンを見た。その他、ニッサンは車を見たけど展示が見つからなかった。

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パナソニックは、マルティノ氏の展示設計で、特に面白かったのは、建築素材のケナフのエコ素材で壁面を構成した。また、天井のLD照明も、ゲーム機のようにテレビ画面で体を動かすと明るさが変わる。イタリアに負けない斬新デザインのキッチン、洗剤で便器を自分で洗う機能があるアラウーノが展示されていた。

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Totoは、フィエラ展示場、フオリサローネ、カドルナのショップなどに商品が展示されていた。メインはウオシュレットと洗面だった。どれもヨーロッパ向けにデザインされ、クリーン・テクノロジーと称して、大々的にPRをしていた。デザインは、ジョヴァノーニが担当しているようだ。

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東芝は、毎年LDで勝負している。昨年も面白かったが、今年もなかなかだった。狭い子宮のような部屋の中に入り、天井にLDの灯りがあって、そこに、雲が渦巻いていた。その雲は、音?に反応して、さまざまな形と色に変化する。それが、どういう仕掛けか分らないけど、ズート、雲の動きを見つづけた。

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キャノンは、毎年ヴィジュアルなアーティスティックな展示を行っている。今年は、様々な平面ではない多面に、光と色の模様を写していた。展示の奥で、手でさわると、それらの形と色が変化する仕掛けがあった。
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