2009年09月30日

成長する丹下健三の街

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今日は、ボローニャで開かれているフェアー・チェルサイエCERSAIE(29/09-3/10)に行った。年に一度開かれる水まわりとタイルのフェアーだ。昨年も行った。このフェアー、イタリアで開かれる最大のもので、各メーカーは競って新製品を出展する。しかし、私が見るところ、毎年デザインは少し変わるけど、目新しいものはない。イタリアのメーカーはデザインばかりに熱心で、肝心の水の節約とか、新しいシステムとかが無い。唯一、見たのはドイツのグロエのシャワーに空気を入れた、節水のシャワーヘッドだ。だが、これも数年前からあるものだ。
ボローニャのファエアー会場から、日本の誇る建築家、丹下健三(1913-2005)のプロジェクトが延々と建設されているのを見ることができる。このプロジェクト、実に1971年のコンペで実現したものだ。すでに、40年近くが経っているのに、昨年に工事中だったものが完成して、新たな建物が建設中だった。このプロジェクトのコンセプトは、メタボリズムといって、円筒形のコアを柱として、生物が生長するように、都市も増殖するというもの。とっくに、メタボリズムは消滅しているのだけど、この州のオフィス街つまり役所の街は40年間成長し続けていた。丹下の精神は生き残った。いかにもイタリア的で、何百年もかけて教会を建設したりするくらいだから、40年は決して長くは無いのかもしれない。40年前と同じ色、同じ外壁、同じスタイルが守られている。このオフィス街の次の工事予定地は草むらになっていて、屋外のバルがある。休憩時間なのか、たくさんの人が日影で食事をしていた。私も、オリーブのペーストソースのパスタをいただいた。幸せな丹下健三のことを思いながら。
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2009年09月28日

5ユーロの1937製ジノリの皿

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久しぶりにナビリオの骨董市に行った。場所は、ミラノの南西にナビリオ・グランデNaviglio Grandeというパヴィアまで行く運河があって、その両側に骨董市が立つ。毎月の最終日曜日だけだ。この市場は、ミラノ市でも有名で、多くのおたく?マニア、おじさんやおばさんが集まってくる。売っている物はさまざまで、古―い家庭用品、台所用具、ガラス、ランプ、額縁、家具、書籍、ブリキのおもちゃ、布、装身具など何でもある。メインの店は運河沿いの両側に立つ店で、見栄えのするものや、高価なものが売られているような気がする。そして、いくつかの脇道では、雑貨、古道具の少し安目の、一律5ユーロでどうだ、というものが多い。やはり面白いのはこちらだ。
写真はじめは、こんな年季のはいったオタクおじさんがいっぱいだ。目利きが多そうで、店に自分の家のがらくたなんかを持ち込んで、店に売ったりしていた。そして次は、こんな少し前の雑誌なんかがあったりして、インテリアの小物にも使えそうだ。さらに、ブリキのフェラリーの競争車やおもちゃもたくさん出ている。コレクターがたくさん居て、価格も安くはない。ガラスものは、イタリア製よりは、東欧のハンガリーやユーゴのものが多く、レトロなデザインの小さなグラス、アールヌーボー調の花びんや照明があったりする。その次の皿は、私が本日5ユーロ買った。なかなかシンプで美しいデザインだ。裏にS.C.RICHARDとありSocieta Ceramica Richardの略。1896年にいわゆるリチャード・ジノリが誕生した頃の名称だ。1937年製とあるが、その後の復刻版か?オリジナルか?最後の写真は、あのジオポンティのデザインの皿で、一枚100ユーロだそうだ。建築家としてデビューする前は、ジノリでたくさんの皿のデザインをしていた。買えなかったけど、この皿の装飾は1930年代のモダンな時代の雰囲気を、一瞬感じさせてくれた。
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2009年09月26日

感性で時代と戦ったVarerio Adami

GioMarconi(via Tadino,15 MIlano)という画廊で、今期最初の展覧会があった。近くなので自転車で出かけた。展示はふたつあってローザ・バルバRose Barba(1962-)イタリア生まれの若い映像作家で、ベルリンで活躍している。もう一つは、ヴァレリオ・アダミVarerio Adami(1935-)の絵画−彫刻だ。

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ローザ・バルバの映像は、16mmで映写されている。最初の写真は、映写機の下に、自由自在に電動で動く台が仕込まれていて、白い部屋の壁に、短いセンテンスが映し出されるのだが、その場所が、毎回動く。手間の壁に、前の壁に大きくとか、言葉が連なって、観客は、その都度、文章を読む。全体として、何が語られていたのかわ分らなかった。そして、次は、太陽発電の様子をズーと映像に取ったもので、繰り返し映写するには、写真で見るような大きな箱に、フィルムが連なって、送られていく。これも、最後まで見る勇気がなく、分らなかった。やはり、観客に見てもらうには、一瞬の映像が相当魅力的でないと、とどまって次を見ることは難しい。この作家は、映写の方法には相当に工夫があるが、内容に面白さが欠けていた。

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次のヴァレリオ・アダミは、1966年頃の作品で、最初の絵は、「ノートにスケッチをするマティス」というタイトル。マティスは、モデルとの性的関係をもつことで知られていて、ピカソもそうらしい、鉛筆はあれのシンボル。マティスはあれでスケッチをした。モデルも絵画―彫刻となって、マティス風に切り刻まれている。次の絵は、「メンタルな自動車洗浄機」、そして「割れた玉子」。どれも、すでに現代のストリート・アートのさきがけのような作風だ。語りの絵だ。脳と目と舌(言葉)と耳と器官と性を武器に時代と静かに戦った、と評論家は言う。
タグ:Varerio Adami
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2009年09月25日

MILANO LOVES FASHION

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ドーモの広場でファッションショーがあるというので出かけた。ロレート駅の近くで50年代のポンティアックを見かけた。イタリアではクラシックカーを良く見かけるがアメ車は珍しい。こんな車に乗っている人でもマクドナルドでハンバーグを食べている様子だった。まあ、車にピッタリの食べ物なのか?

広場に着いたら、すでにたくさんの人が押し寄せていた。前から2列目くらいのところに陣取って。開演を待つ。そうして、ショーがスタートしてしばらくしたら、いきなり後ろから、人が私の肩をたたく。そして、どいてくれという。振り返ったら、太ったおばさんが車椅子に乗っている。さらに、最前列の人にもどけという。しかたなしに横にずれたら、手すりがあって、下が鉄板で、車椅子では視線がふさがれて壇上を見ることができない。しばらくして、あきらめてもどっていった。イタリア人の夫婦は、ずうずうしいにもほどがある、と叫んだ。だったら、壇上に座っているモラッティ市長に頼めばよいのに、と私は言おうと思ったが遠慮した。
ファッションショーと言っても、楽しいアトラクションが前後にあって、なかなか楽しめた。ピンクフロイドの曲でモダンダンスが始まり、次に頭に高い帽子をかぶり上から火が出て、大きなスカートの下に自動で走る車が隠されていて、手に手にブラスやチンパニーをもつ大道芸の楽団Ulik and The Snob。そしてCNC Costume Nationalのファッション。来年の春夏もので、黒を基調とした地味な印象だった。モデルもそんなにやせていなかった。その後はドーモをいろんなデザインの照明で照らし、DJが始まった。
イタリアには、このようなショーは、天才的なアーティストがかかわっていて、そのセンスとアーティスティックなテクニックは世界一の、まさにファッションショーだといつも思う。今晩のショーのタイトルはMILANO LOVES FASHION。
posted by perabita at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月24日

かるーくソフトな地方家庭料理

この前に行ったのは6月6日と私のブログにあった。昨晩は、このレストラン、イル・ジアルディネットIl Giardinetto (Via Tortona,19 Tel 02 8393807)に行った。いつもと変わらない、ピアチェンツィアの家庭料理だ。☆のついたレストランとは違った味わいがある。地方の家に招かれて、ごちそうになった気分だ。せっかくだから、食べたメニューをご覧にいれる。

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ニヨッコ・フリット、これはパスタ生地を薄くのばしたのを油で揚げたもの。上に生ハムを乗せて、前菜として食べた。かるーくふあふあ。

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カラメリーナ、薄くのばしたパスタ生地で、リコッタチーズとゆでたほうれん草を包んだもの。たぶん名前は、紙に包んだキャラメルのような形だから。ソースはセージ味のバター。とても軽く、つるーと口のなかに入ってしまう。

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ピッサレイ、小さなマメ、パスタをトマトソースであえたもの。マメが少し溶けたスープとこされたトマトのソースがからまって、まろやかで、口のなかで、マメの味とパスタが一つになる。

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ニョッキ、普通のニョッキよりも小さく細長くしてあって、かるーく、口の中で溶けるように入ってくる。ニョッキのなかにリコッタとほうれん草を入れて、練ってある。たくさん食べた後でも、胃にドーンとくるようなことはなく、かるーいニョッキだ。ソースはトマト。

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ピアチェンツィアの丘でとれた赤ワイン、大体イタリア料理にワインは付きもの。料理とワインの相性は、料理を食べて、次にワインを口の中に含むと、料理の味とワインの味が一緒に消えてしまうのが良いそうだ。そうすると、口のなかがすっきり。新たに食べた料理の味を新鮮に感じることができる。これが、アビナメントabbinamento相性、というそうだ。へえー、確かにそうだ。地方料理と地方のワインの相性はよい。

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キノコ添えのタリアータ、やわらかい牛肉のレアに、ポルチーニがスライスしてのっている。お肉のセコンドピアット。

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フルッティディボスコとマスカルポーニとチョコラータカルダ、小さい果物に、玉子の白身とマスカルポーネを混ぜたのを乗せ、その上から溶けたチョコレートを流したもの。ソフトなマスカルポーネと重いチョコレートがマッチして、果物の酸味を味わうことができる。

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トルタ・リモーネ。レモンのトルタ。

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トルタ・ディ・リコッタ。リコッタチーズ入りのトルタで、軽く、ソフト。こんなにたくさん食べた後でも、かるーく食べることができる。
どれもこれも、かるーく、ソフトであることが、このレストランの料理のポリシーだった。
posted by perabita at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする