2009年08月31日

トリノの超バロック教会

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トリノに行った続き。お昼の食事を、リーズナブルでおいしく食べたい、と思った。ガイドブックもなく、しかたないので、インターネットで探すことにした。それらしい店は、イル・バカロIl Bacaro Piazza della Consolata Tel 011 436 9064だ。
お昼どき、映画ミュージアムの後、イル・バカロをめざした。着いたら、小さな広場で、同名の教会があって、レストランはテントの日影で、テーブルが並んでいた。聞くとヴェネツィア料理だそうだ。でも、郷土料理はすでに売り切れ、野菜ラディッキオのソースのパスタ、鶏にした。それにプロセッコ(発泡の白ワイン)で、満足した。

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このコンソラータ広場の、教会Santuario Basilicata Della Consolataに入った。驚いた、バロックだ。しかも楕円のドームがいくつも連なって、こんなに複雑に入り組んだバロック建築を見るのは初めてだ。16、17世紀のバロックはローマでたくさん見た。どれも、楕円の空間がきれいにまとまっている。こんなに、複合的な、楕円空間の連なりを見た経験はなかった。コンソラータ教会の歴史を調べてみると。3期に渡って、当時の著名な建築家によるもので、1期は17世紀中ごろで建築家グアリーニGuarino Guarini、2期は18世紀中ごろでユヴァーラFilippo Juvarra、3期は19世紀末でCeppi-Vandoneが1904年に現在の形に完成させた。だから、スタートはバロックの末期で、完成したときには、近代ということで、時代的にはバロックとは言えない。バロック的な建築様式が駆使されているが、感性はモダンな、技巧的な空間構成を見せている。実際に、教会の中を歩いてみると、いくつかの楕円の中を、迷路のように連続したダイナミックな空間を体験できる。この時代になって、初めて、ソリッドな実の部分よりも連続する空の部分が発見されたのかもしれない。ピラネージ、ソーン、グアリーニ、ユヴァーラがつながった。
ラベル:バロック 建築
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2009年08月30日

トリノの映画ミュージアム

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トリノに行った。私は2度目だが、まだ見ていないものがあった。それはトリノの街のなかで、とりわけそびえ立つ、アントネルの塔Mole Antonelliana a Torinoだ。この塔はトリノのシンボルになっているようだ。
アントネルの塔は、もともとシナゴーガ、ユダヤ教の教会で、屋根の形が独特だ。1863年に建築家アントネルによって建設が始められたが、資金難のため途中で建設中止となり、結局、ユダヤ教会にはならなかった。高さは163.35メートルで、エレベータで、パノラマを見ることができる。
そして、現在は、映画ミュージアムMuseo Nazionale del Cinemaになっている。このミュージアムなかなか良かった。映画の成り立ちを展示してるところもあって勉強になり、映画の成り立ちが分る。そして、勉強のあとは、お楽しみだ。塔の内部の大空間を利用して、寝ながら大画面の、かつてのパゾリーニ、フェリーニ、ベルトリッチなどの思い出の映像を見ることができる。ただし、たくさんのイタリア映画の断片を編集したもの。そして、塔の内部にシャフト無しのエレベータが行き来する。ドームもスクリーンになる。壁面には映画のシーンが展示されている。映画好きのイアリア人でなくても、楽しむことができた。
帰りは、AV、Alta Velocitaという名前がついた高速?特急に乗った。ミラノ、トリノ間が、普通はドン行で2時間くらいだけど、これだと1時間22分だ。満足の1日だった。
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2009年08月28日

デザインミュージアムの面白デザイン

トリエンナーレのなかにデザインミュージアム(Design Museum La Triennale di Milano)というのがある。最近、模様替えをしたというので、また見に行った。このブログでも前回の展示はご紹介した。今度の展示、実はあまり気に入らなかった。というのは、実験的なプロジェクトとかプロトタイプとか、「シリーズ、シリーズ外」(展示のタイトル)とか分けてあるけど、ほとんど意味の無い分類だった。それよりも、たくさんのイタリアのデザイナーの仕事が展示されていたなかで、面白いというか?変な?ものがたくさんあった。イタリアのデザイナーは、メーカーに所属しているのではなくて、ほとんどの人は、独立して仕事をしている。だから、ヒマで(時には)、自由だから?とんでもなく面白いものとかを思いついてしまう。

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ミュージアムを入ると、最初に目につくのがこの空とぶ自動車。なんと1913年の作で、Giuseppe Merosiという人の40/60HpAerodinamicaというもの。形はすごくモダンだけど、車輪は馬車のようだ。なんか、月まで飛んでいきそうだ。

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Denta Santachiaraという人の360と言うタイトルで、何か賞のカップだ。このカップの製作過程がビデオで流れていた。それは、人の顔の型をとって、それを360度回転させたら、もちろん3Dで、この形ができる。カップをよく見ると、目、鼻、口、あごが見えるのだ。このカップ、受け取っても気持ち悪い。

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灰皿と掃除機。灰皿は有名なEttore Sottsassだ。だいたい、こんな大きな灰皿、今では用なし。オフィスでも家でも置くところがない。このボールにタバコをはさむ?では内側のボールは?最初これを見たとき、チョコレートボールが乗っているのかと勘違いした。そして、バケツ型の掃除機。1973年のAttilio Pganiの作品。

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この冷蔵庫、実際に売っているのを見たことがある。Roberto PezzettaのOzという名前の冷蔵庫で、エレクトロラックスの製品。見ると余りものが入らない。扉側に入れられるようになっているけど、そんなに入れたら扉が重たくて困るのでは?売れたの?

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このランプ、「スーフィー教の詩人の思索」というタイトルがついていて、Michele De Lucchiの作。要するに、このランプの下で、ポエムを思いめぐるためのもので、幻想的な光が照らす?ベッドサイドにあると、すぐ眠くなるかも。

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この動物達、シャンパンのコルクを押さえていた針金でつくってある。犬は違うようだけど。シャンパンを飲みながら、巨匠はひまつぶしをしたに違いない。

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最後に、Giulio Lacchettiの「無用のナイフ」で、さまざまなナイフを考えた。そのほとんどが使えないもの。よく見るとニッポンの出刃包丁もある。ぜひ、この出刃のナイフを実現してほしかった。そうしたら、ニッポン料理に添えれば完璧になったのに。残念。
この他、アレッシーとかスタルクのテーブルとか、折りたたみ自転車とか、テーポットとか、見れば見るほど変なものがいっぱいだった。
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2009年08月27日

トポリーノが見た街

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この8月の20日過ぎに1通のメールが届いた。「携帯で取った写真の展覧会の締め切りが8月31日です。お忘れなく応募下さい。」とある。これは、普段はコピー屋さんで、月に2回ほど個展を開く、知り合いのギャラリーからだ。その名は、市民プールPISCINA COMUNALEと言う。

私は、応募するつもりで、前からぼんやり考えていた。応募広告には「携帯で写真を撮るのは誰でもがする。だったら、携帯で取った写真のコンクールをしようじゃないか。」と言う。なるほど、携帯カメラか?小さくて、ポケットにいれて持ち歩く。この機動性を発揮できる撮り方を考えてみた。
それは、地面すれすれの視点から、世界をのぞいたらどう見える?地面から10センチくらいのところにある目、たとえばネコはどうだろうか?いや、携帯カメラのレンズはもっと下についている。そうしたら子ねずみくらいかな。トポリーノTOPOLINO(子ねずみ)が見た街、ハト、人間、車、店などというのはいかがだろうか?
まだ、締め切りまで数日ある。とりあえず、本日の成果。
posted by perabita at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月25日

ドーモへの旅

私の家からドーモまで、自転車で旅をすることにした。まだ、多くの店はシャッターがおりたままで、バカンス中。車の交通もそれほどではなく、ミラノが本格的に活動をはじめるのは来週の月曜からのようだ。夏休みにこんなに長い期間を取っている国は、ヨーロッパでもめずらしい。

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家を出て、長―い公園では、お年寄りがボッチャに興じていた。まだ、観客の人たちが少なく、田舎に行っている様子。公園の端にあるアイスクリームは健在で、まだ2味コーンで1.7ユーロだ。イギリスでチョコレートの味を覚えた。

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王宮の前には、たくさんの花輪があった。碑によると、1993年7月27日に、フィアット・ワンに仕掛けられた爆弾が炸裂して、消防士が4人、市民1人が亡くなった。このテロは、マフィアによるもので、当時、マフィアのボスは拘置されていて、それに対する抵抗だった。そして、隣の現代美術館の壁画はイギリスのストリートアーティスト、バンクシーBanksyだった。夕日が庭園のむこうに。

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そして、ヴィア・デラ・スピーガに通りかかった。ここは有名なファッション店が集まっている通りで、いつもハデなD&Gのショーウィンドーを見た。おお、今年の秋のファッションは地味だ。他の店も、黒が基調で、ジミーな感じ。こんなに不景気だから?

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市の建物、パラッツォ・マリーナでは、レオナルドダヴィンチの手稿、いわば彼のスケッチブックの2ページの実物が展示されていた。こんなに小さなスケッチが、正確に描かれているのに驚きだ。5倍に引き伸ばしても、正確さは変わらない。ガレリアとドーモは夕日に照らされていた。いつものミラノで安心した。
ラベル:ドーモ バカンス
posted by perabita at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ミラノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする