2008年09月30日

カーヴェ公園でぺぺ君の散歩

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昨日は良い天気の日曜日で、知り合いのジャンカーラさんとお会いする用がありました。ジャンカーラさんは、ミラノの西の端に住んでいます。郊外ではありませんが、割りと自然がまだらに残っている住宅地です。用事が済んで、これから犬、ペペ君の散歩に出かけるというので、一緒にお付き合いをしました。散歩コースは、カーヴェ公園(Parco delle Cave)です。

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この公園は、ミラノの地下鉄1番線の終点ビシェリエから、歩いて20分くらいでたどり着きます。カーヴェというのは、湧き水が出る池という意味で、湧き水の池と元農地が公園になりました。こんなに都会に近くて、自然がそのまま残っているのは、めずらしい。公園も、整備されていますが、できるだけ自然のまま残そうとしています。
秋の、真冬までの短い間の、緑と小鳥や昆虫の、つかの間の平和という感じです。
この公園は、1970年代は、農業も放置され、荒れたままの空き地だった。それを1996年に公園として生き返らせました。20ヘクタールの広さです。

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ここは、かっての農地で、一年中、緑が絶えることがないように、湧き水から、水路をひいています。ジアンカーラさんの説明は続きます。このやり方は、このロンバルディア地方の昔からあるシステムですが、現在では、この公園だけに残っているというのです。すでに、このようなやり方を維持する技術は失われています。近頃では、この農地の灌漑システムを見に来る農業の専門家がたくさんいるそうです。なるほど。ここでは人の手が加わった自然の美しさをいまだに見ることができるのです。
タグ:公園
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2008年09月29日

あったかい人、小林カツ代さんのこと

カツ代さんは、工夫だけの人ではありませんでした。心からあったかい人でした。あるとき、ごはんを食べる?といわれて出てきたのが、鶏肉と野菜の煮ものでした。カツ代さんは、わたしは鶏肉をたべることができないのよ、といいます。なんで?家になになにちゃんがいるから、というのです。なになにとは、ニワトリの名前です。鶏を飼っているから、鶏肉は食べられないのです。やさしい人です。
また、神戸の大地震のときは、震災で行き場を失った犬達を世話できる場所をつくりました。ボランティアで運営していました。動物には人一倍、愛情を注いでいました。

事務所にお伺いしたときは、無作法な私は、いつも靴をぬぎっぱなしで、上がります。帰るときは、いつも方向が自分の方に向いていて、靴べらを渡してくれます。そして、事務所の3、4人の全員のスタッフとカツ代さんが玄関でお見送りをしてくれます。まさに気配りの人でした。事務所ではなくて、小林家にお伺いしたのでした。

私が勤めていたUDSの仕事で、東京の碑文谷というところに賃貸アパートの企画設計をしました。そのアパートには、イタリア製のキッチンを入れて、充実した台所を作ることにしました。その台所のアドバイスをカツ代さんにお願いしました。アイディアをたくさんいただきました。そのなかで、賃貸ですからIHのコンロを提案したところ、これはダメだめです。料理は、火と水で作るものです。火で焼いたり、煮たりすることで、はじめておいしいさが生まれるます、というのです。カリッとした食感の料理は電気ではむつかしい、ということでした。確かに、料理はプリミティブなもので、基本は大昔から変わっていないのです。

このアパートが完成して、カツ代さんに見ていただいた後、彼女は、私のラーメン食べたくありません?というのです。三軒茶屋に一緒に行きました。このラーメン激戦地にカツ代さん企画の「あさの」(彼女の旧姓)というラーメン屋がオープンしたのです。
ラーメンはカツ代さんのアイディアから生まれました。ダシは、あわびやこんぶの魚系で、やさしい味でした。普通ラーメンのスープは濃すぎて飲むことができません。それで、麺を食べた後、ごはんを入れて、スープごといただくというものでした。確かに薄味で、こころあたたまるラーメンでした。
カツ代さんは商売の人でした。あんまり商売っ気がなくて、あきないはあんまり上手ではないように見受けました。惣菜屋さんとか、いろんなものを手がけています。やっぱり大阪のあきんどの血が流れているのでしょうか。
カツ代さんと交わした最後の会話は、これから、何か新しいビジネスを考えなくては、ということでした。私が、商いに歳は関係ないんだ、と言ったか、言わなかったか、記憶にありません。

カツ代さんが、病気で倒れたのが2005年の夏だったのでしょうか。私は、事務所のKさんから、そのときのお話を聞きました。詳しいことは忘れてしまいましたが、一命はとりとめたというお話でした。あれだけ過密な仕事をこなしていて、過労だったのでしょうか。普通は2ヶ月待たなければ、お会いできるアポを取ることができませんでした。
その後、いかがでしょうか?何のニュースも聞こえてきません。
また、あの笑顔にお会いできればしあわせです。
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2008年09月28日

工夫の人、小林カツ代さんのこと

カツ代さんにはじめてお会いしたのは、かれこれ10年以上の前のことです。もう若い世代は、小林カツ代さんの名前を知らない人も多いようです。ケンタロウのお母さんといえばいいのでしょうか。そのころ、私は、建築の設計や都市のコンサルをしていましたが、出版もてがけていました。「10分でできるイタリア家庭料理」という翻訳ものを出版したりしました。この本がカツ代さんの目にとまったことが、お会いするきっかけだったと思います。

そのころ、カツ代さんは、働く主婦を応援していましたから、料理は時間をかけず、簡単で、おいしくできる工夫が必要なんだと言っていました。ですから、イタリア料理だって、特別な材料で、手間をかけて作るのではなく、普通に手に入るもので、短時間に出来るのがいいんだと。カツ代さんは、まさに工夫の人です。簡単でおいしく出来る、たくさんの工夫をしました。その工夫を考えるのが彼女の仕事だったように思います。料理だけではありません、キッチンのスペースや、調理器具を使いやすくするために、上からつるしたり、さまざまなものの配置を工夫しました。たぶん、家事全体をその実際的、実用的な工夫で作りあげようと努力しました。

また、工夫の人は、先生と呼ばれることが嫌いでした。小林先生と呼んではいけません。カツ代さんです。あるとき、お昼どきに、打合せに彼女の事務所にお伺いしました。そうしたら、ごはん食べる?と聞くから、食べまーすと言ったら、事務所のスタッフのためのお昼のごはんが出てきました。カレーです。普通の固形カレーを使っているのでしょうけど、すごくこくがあって、和風の味です。うんうんとうなりながら食べたら、笑っていました。このカレーこそ、工夫して作ると、こんなにおいしくなるのだとナットクしました。料理の鉄人のときも、ジャガイモをおいしく食べる工夫をされて、鉄人に見事に勝つことができました。

昔、カツ代さんの事務所は西荻窪にありました。その事務所の近くに、キッチン道具の店を経営していました。その店には、カツ代さんの工夫のたまものがたくさん置かれていました。エプロンから、器、道具類がたくさん。デザインというべきなのでしょうが、彼女の場合、工夫されたすぐれものというのが当たっています。ある意味で、アイディアマンでした。その後、フィルム状のまな板がヒットしたようです。

カツ代さんは、一時期アメリカに住んでいました。ときどきの話の中に、アメリカでのことがよく登場します。アメリカ流な実用的な工夫の話なのです。さらに、彼女は、関西出身の人です。それほどなまっていませんが、笑い方が関西風なのでは。そして、その合理的な考え方は、関西のものです。そんなこんなで、カツ代さんの工夫の考え方は出来上がっているのだなー、と思っていました。

今日は写真がありません。入れるとすれば黄色いひまわりの花かな?でもカツ代さんは、いやだというでしょう。もっと美的で、やさしいのが好きなんだ、とおっしゃるにちがいない。今日はくもりで、まともな写真が取れないのでヤメにしました。
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2008年09月27日

失敗しないカルボナーラ

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スパゲティ・カルボナーラを作っていたら、なんだか小林カツ代さんのことを思い出してしまった。私は、カツ代さんのことを友人だと思っていたし、いろいろ親切にしていただきました。せっかくだから、カツ代さんのことは、明日かあさってに書かせていただきます。

私のカルボナーラの作り方は、どの料理書にも出ていません。なぜか、違っています。でも、実際に作ってみて、失敗しないし、うまいのです。どこで習ったか?記憶にないのです。たぶんイタリアのどこかの主婦に教わったような気がしますが。
料理書では、全卵を使い、フライパンの中で、パスタを、熱を加えながら絡めます。でも、熱加減が非常にむつかしいのです。

材料:
スパゲティ 240g(2人分です)
パンチェッタ(生のベーコン)50gほど
卵 2個
パルメザンチーズの粉 大匙4
コショウ

(生クリーム)
作り方:
1.パスタをゆでます。パスタは1人分100gが標準です。私は大食いなので150gも食べてしまいます。パスタ100gに対し、水の量は1リットル、塩は10g(小さじ1山盛り)です。ですから、100g、1リットル、10gと覚えて下さい。今回は、水2.4リットルに、塩24gです。ゆで時間はパスタの袋に書いてあります。だいたい10〜12分くらい。カルボナーラの場合、塩を少し大目(大匙3くらい)にいれた方が、塩味がきいておいしい。

2.パスタをゆでるお湯をわかしはじめたら、フライパンでベーコンをいためます。ベーコンは、くん製ではなく、塩づけか、生の豚脂(白半分赤半分)のところを使います。少しオリーブ油を入れて、ブロックに切ったベーコンをカリカリ直前までいためます。

3.パスタをゆではじめたら、パスタ用のお皿を出します。皿は、少し深皿がよいのです。
なぜなら、そのお皿で、ゆであがったパスタを混ぜるからです。一皿に、卵の黄身1個を落とします。白身は使いません。その上に、粉にしたパルメザンチーズ大匙2をかけます。さらに、コショウを少々かけ、皿の上で、全部をかきまぜ、ペースト状にします。一人分1皿です。ですから皿2枚を用意します。

4.ゆであがったスパゲティを、2.のいためたフライパンの中に入れ、かきまぜます。さめないうちに、それぞれの皿に、スパゲティを入れます。熱いあいだに、スパゲティをペースト状の黄身・パルメザンチーズがからまるように、すばやく2本のフォークで、かき混ぜます。そうすると、熱で、チーズが溶け、スパゲティの表面に、卵の黄身が薄くコーティングされます。そのあと、生クリームをかけるとまろやかになりますが、必ずしも必要ではありません。わたしはなしで食べます。
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2008年09月26日

縁遠いファッションですが

私は、モードとかファッションから最も遠い場所、あるいは反対側に居るような気がします。おしゃれに興味がないわけではありませんが、まして女性ものとなると、さらに分かりません。自分は、サラリーマンをやめてから、ひよっとして、その前から、ジーパンにシャツかセーターですましていました。友人は、私が新品を着ても、何だか古着のように見えるぞ。というのです。
今週は、ミラノの女性モードの週で、今週、来年の春夏もののファッションショーが開かれています。ファッション街はにぎわっています。そこで、私も、スピーガ通り、モンテナポレオーネ通りを、散歩、いや取材をしました。9枚の写真のブランドです。上から順に、ドルチェ&ガバーナ、クリツィア、不明、ペリーニPellini、ヴェニーニVenini、アルマーニ、プラダ、プラダ、コーバ。

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posted by perabita at 08:03| Comment(2) | TrackBack(0) | デザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする