2008年07月31日

取っ手のデザイン美

路上観察を試みて、地面の上よりも、壁面の方が面白い。ということがわかった。もちろん壁面も路上の内なのですが、1900年初期の建物に付いている金物類が非常に美しいのです。なぜかって、現在のように、全てがカタログから選ぶことで、出来上がっている建物と違い、全てをデザインしなければ建物が出来上がらないのです。もちろん、いくつかは既製品があったのでしょうけど、多くの鉄の扉、格子、柵などは、全てデザインされた特注品だったのです。
ほとんどのこの時代の建物は、オリジナルの金物がまだ使われています。当時のデザインを、いまでも街を歩くと楽しむことができます。ここで、ご紹介します取っ手も、その一つです。

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最初の写真は、レバーハンドルのように見えますが、そうではありません。引きと押しの取っ手です。美しくカーブしていて、凹凸がついています。私は、この種のとっての中では一番美しく、好きです。

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これは、ドアノブではありません。やっぱり引きと押しの取っ手で、形はシンプルですが、気品があります。いくつか同じものを見ましたので、既製品なのでしょう。

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このドアは使われていません。ですから、うす黒くよごれていますが、アールのある建物に似合う取っ手です。四角ではないところが、なんともいい。既製品かもしれません。もちろんもう売ってませけど。たぶん。売っているのを見つけたら、報告します。

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これはダイナミックな、形で、両側で、押しても引いても使いやすく、大きな扉に向いています。真鍮でピカピカにみがかれています。

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これは、リバティ(アールヌーボー)のデザインが取っ手にまで及んでいます。握って押し、引きします。握るところが、すべりとめに、凹凸がデザインされています。これを見ただけで、どんな建物が想像できます。
ラベル:取っ手 デザイン
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2008年07月30日

永遠なる都市の記憶

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昔の知り合いに林丈二さんという人がいました。彼は、街を歩き路上観察という分野?を開拓しました。私も彼にならって、ミラノの路上観察なるものをしてみようか、と思い、自転車で、散歩に出ました。案の定、自転車では路上観察の良い成果は得られず、別の分野?に入り込んでしまったのです。

それは、都市の記憶にかかわるものです。西欧の都市は永遠なるものです。都市は建設されたときから、ズートと同じ場所に引き続き、あるのです。日本の都市のように、災害や戦災でなくなったりはしません。古代ローマミラノもミラノ中心街の下に存在するのです。ですから、ミラノは永遠につづくのです。
その、永遠なるミラノに、歴史の一こまをどのように記憶させているかと言いますと、建物の壁面に碑板lapide、言葉が書かれた石の板、が掲げられるのです。それは、歴史の事がらと場所とが結びついたもので、この場所で、あることが起きました。ということを意味しています。
散歩で見た、いくつかの碑版をご紹介します。

始めは、ナポレオンがミラノに最初に入ったとき、このパラッツオを住まいとしました。1796年のことです。その上は、ヴィットリオ・エマヌエレ2世(最初のイタリア国王)の住まいになりました。1859年。普通のアパートのように見えますが、中は違うんでしょうね。

次は、マンゾーニの小説、「婚約者」の1節に「ここにかって、サンディニジと呼ばれる十字架が上に乗ったコロンナ(柱)がありました。」とあります。

最後は、「イタロ・タッキーニ 自由のために、ファシストの鉛の弾丸に倒れた 1945年4月20日」 これは、イタリアの都市は、ファシストとレジスタンスが市街戦を行いました。この日は、ムッソリーニが殺されロレート広場でさらし者になる、8日前に、タッキーニさんは、ファシストに撃たれて亡くなったのです。あと少しで、生き延びられたのに、残念です。ミラノのあちこちで、ファシストに倒れた人たちの碑があります。戦争のなまなましい記憶がきざまれています。毎年、その日が近づくと、市は飾りをささげます。

こんなぐあいに、永遠なる都市の記憶は、かさねられ、書き綴られていきます。
ラベル:都市
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2008年07月29日

バカンスそして自転車のマドンナ

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もうミラノはこの月曜日からおおよそバカンスの季節に入りました。といいますか、もうバカンスに行っても、誰からもうしろ指をさされないということです。7月の半ばだとチヨット早すぎるかも?来週の月曜日あたりは、なんで、まだバカンスに行かないの?と言う感じです。誰もが、一年前から待ちに待ったお休みです。

私達は、友人が、バカンスでお休みのところに、お伺いしました。バカンスしている人は退屈なので、大歓迎らしい。場所は、コモ湖のかなり上の方のベラージオBellagioという、湖の港町かっては漁村です。はじめに、この観光地化した、バカンス客でにぎわっているべラージオに行きました。大変な人です。何もすることがありませんから、遊覧船に乗って出かけたり、レストランで食事したり、カフェでながーいお茶をしたり。この日はオートバイのクラシックカーの大会?が開かれていました。

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そして、友達家族のバカンスの邪魔をしました。家は、山の上にあり、かなり奥まっています。4家族が一緒になった別荘です。食堂から向かいの山が見え、空気はきれいで、閑静で、自然がいっぱいでした。都会よりははるかに涼しく、過ごしやすい。でも、やっぱり退屈していました。景色の良い庭にテーブルをだして、お茶を飲みながら、よもやまばなしです。うん、こういうバカンスもいい、でも3日すれば、することがない。大半のイタリア人はこういうバカンスをしているようですよ。
明日はミラノの自分の家に帰るそうです。

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帰り道、ベラージオのコモ湖から、くねくね回って、箱根のいろは坂のような道を通って、山の上に着きます。着いたところに、教会があり、ギザッロのマドンナ教会Madonna del Ghisalloです。この教会に、たくさんの自転車が飾ってあります。自転車の教会です。この坂は、自転車のイタリアツアーのコースです。湖から上まで約4キロで、最高で14%の坂道です。歴代の自転車のチャンピオンが、スパートをかけて上まで登ります。ハアハアどころの話ではないでしょう。この坂を見て、自転車で登るのは一般人はムリだなと思いました。できるのでしたら、挑戦してください、上の教会の前で待ってますよ。
この教会の近くには自転車の博物館もあり、自転車乗りの聖地といったところでしょうか。
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2008年07月28日

解決できるか?テラスの雨漏り(前編)

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本当に面白くない話題で、申し訳ありません。といいますのは、私が住んでいるアパートのバルコニーから、下の3階の家に水がもります。かなり前からすこしづづもっていた様子です。私はこの家を賃貸していますから、所有者の大家さんと、このアパートの管理を委託している管理者が修繕工事をしなければ、いけません。
アパートの管理や修繕は、日本と同じように区分所有法があって、決められています。工事の費用はアパートの管理費から支払われます。ですから、居住者全員の問題です。

修繕工事のための見積書が送られてきました。
とりあえず関係者の一人として見てくれというのです。
見積作成者は修繕工事会社です。
足場 5,760ユーロ
解体 4,850
大理石の敷石 1,980
樋の修繕 1,760
樋の支柱の修繕 760
樋の取替え 1300
合計 16.410ユーロ(その他、支払い条件、保険などの記載があります)

日本円で、合計270万円です。工事として、決して小さな額ではありません。見積書は全くずさんで、ありえません。これに対して、私の見解を、このように報告しました。
1.現状の調査が必要です。原因の解明、防水の状態など。
2.修繕方法の検討。専門家に依頼する必要があります。
3.修繕計画、仕様の検討、作成。防水の保証期間を明記すること。
4.少なくとも3業者に見積依頼すること。
5.見積明細を請求すること。量的な数値がありません。

現状の私の見解として、次のことを付け足しました。
写真をみていただきますと、現状では、アスファルト防水層が、露出して樋にかかっています。これは、当然セメントか金属で保護をしなければいけません。4面バルコニーをこの方式で施工してあります。南向きのこのバルコニーだけが雨漏りがします。それは当然で、南向きですから、太陽の紫外線が長時間あたり、アスファルト防水が劣化したのです。そこから、軒を伝って、3階の天井に水が回ったと推測されます。これは欠陥工事です。
もう一つの問題は、両隣との境をどのように工事するか問題です。できれば、このテラスだけではなく、テラス全体を一体的に修繕工事する必要があると、思われます。

いったい、どのような返事が返ってくるでしょうか?後編をお待ち下さい。
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2008年07月27日

犬にもチケット

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先日、ミラノの地下鉄1号線の駅で、待ち合わせをして、時間のヒマつぶしに、張り紙をしてあった地下鉄の乗車規則なるものを読みました。おお、東京の地下鉄とは違うなあ。面白いというか、ミラノの地下鉄は、乗る人の要求をよくくみとっています。
乗客については、かなり常識的でほぼ日本と同じ、人の迷惑となる行為は禁止しています。当然ですが、酔っ払いとか、タンをはくとか、音楽を演奏するとか、物を売るとかは、ダメです。

日本は基本的に犬を連れて電車に乗ることができません。もちろんかごに入れれば良いそうですが。イタリアは、口輪をすれば犬を連れて乗ることができます。ただ、中、小の犬限定だそうです。そして犬のチケットも買う必要があります。ただし、朝7時半から9時半までと17時半から20時半のラッシュ時は禁止です。また、一つの車両に犬は一匹までです。2匹いれば、ほえますね。だからでしょう。
じあ、猫はどうなの?猫好きの方、気になるでしょう。OKです。でも同じくチケットは必要。もし、同じ車両に犬が居たら、別の車両に移らなければいけない。と、乗車規則に書いてあります。大変なことになるから?乗客一人に対し猫は一匹まで連れていけます。
鳥もかごに入れて、チケットが必要です。
魚とひよこは、チケットが必要ありません。
当然、犬や猫は、生活に欠かせない、家族の一員ですから、人間と同じ扱いなんでしょう。考えてみれば当たり前のことです。日本の旅客営業規則とかは、利用者のことをちっとも考えていませんね。

たとえば、自転車ですが、日本の場合は解体するか、折りたたんで、専用の袋に入れれば、持って乗れます。なぜ、隠す必要があるのでしょうか?変ですよ。
ミラノは地下鉄は、普通の日は20時以降、土日は1日中、8月は毎日、はだかで自転車を持ち込めます。料金は大きな荷物と同じです。私はよく利用します。
イタリアでは、地下鉄以外のローカルな電車では、多くの場合自転車専用車両がついています。なくても大体OKです。
昨年ドイツに行ったとき、ウィークディの通勤時間帯に、自転車をはだかで持ち込んでいました。自転車で通勤している様子でした。はやく、世界中の電車が自転車天国になって欲しいものです。もう車の時代ではありません。
ラベル: 地下鉄
posted by perabita at 06:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 暮らし情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする